ユークリッド原論をどう読むか(8)
頁末          目次

ユークリッド原論

第4巻

命題4ー16(正十五角形を円に内接)
十五角形  (正15角形を円に外接) 
(円を正15角形に内接・外接) 
与えられた
 等辺等角十五角形
 内接させること。


与えられた
 ABCDとせよ。

このとき
 ABCDに
 等辺等角十五角形
 内接させねばならぬ。

ABCDに
 それに内接する
 等辺三角形ACと、
 等辺等角な]五角形ABと
 が《内接》[挿入]されたとせよ。
そうすれば
 円周ABCDは
 15の等しい部分に分けられ[て]、
 円周の3分の1である
  ABCには
 そのうち[の]5つがあり、
 の5分の1である
  ABには
 3つがあるであろう。
それゆえ
 残りのBCには
 等しい部分のうち[の]2つがある。
BCが
 Eで2等分されたとせよ。
そうすれば
 BE、ECの双方は
 ABCDの15分の1である。

よってもし
 BE、BCが結ばれ、

 それらに等しい線分
 順次に
 ABCDに挿入するならば、
 等辺等角十五角形
 内接された
 ことになるであろう。
これが作図すべきものであった。

[系] そして
 五角形のときと同様に、
 もし
 上の区分点を通って
 接線をひけば、
 等辺等角十五角形
 外接されるであろう。
(以下、命題4ー16の系2 (正15角形を円に外接)という。)
そしてまた
 五角形のときと同様な証明によって
 与えられた十五角形
 内接および外接させうる。
(以下、命題4ー16の系3 (円を正15角形に内接・外接)という。)
これが作図すべきものであった。       目次   頁頭