ユークリッド原論をどう読むか(2)
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ユークリッド原論
第1巻

命題1ー12(作図・線分への垂線) 
(垂線は唯一)
(直線と円との交点は2つ以下)


 与えられた無限直線
 その上にない与えられたから
 垂線を下ろす
こと。  与えられた無限直線をAB
とし、
 その上にない与えられたをC
とせよ。

このとき
 与えられた無限直線ABに
 その上にない与えられたCから
 垂線を下ろさ
ねばならぬ。
 

 直線ABの反対側
 任意のDがとられ、  中心半径CDをもって
 EFGが描かれ、  線分EGがHにおいて2等分され、  線分CG、CH、CEが結ばれた
とせよ。
      【・・・(a)】 [そうすれば]
 与えられた無限直線ABに
 その上にない与えられた垂線点Cから
 垂線CHがひかれている
と主張する。

 GHはHEに等しく  HCは共通である
から、
 2GH、HCは
 2EH、HCにそれぞれ等しい
そして、
 底辺CGは底辺CEに等しい したがって
 CHGはEHCに等しい  そして接角である。

ところが
 直線直線の上に立てられて
 接角を互いに等しくする
とき、
 等しい角の双方は直角であり、
 立てられた直線
 その下の直線に対して垂線
とよばれる。 よって
 与えられた無限直線ABに
 その上にない与えられたCから
 垂線CHが下ろされている。

 
 これが作図すべきものであった。       目次   頁頭