ユークリッド原論をどう読むか(1)
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ユークリッド原論
第1巻

命題1ー6(等しい底角なら二等辺三角形)
もし
 三角形の2が互いに等しけ
ば、
 等しい角に対するも互いに等しい
であろう。  ABCを
 ABCがACBに等しい
とせよ。

 ABもACに等しい
と主張する。

もし
 ABが
 ACに等しくない
ならば、  そのうち一方は大きい  ABが大きい
とし、
 大きい方ABから
 小さい方ACに等しいDBが
 切り取られ[点Dが取られ]、  DCが結ばれた
とせよ。
      【・・・(a)】
そうすれば
 DBはACに等しく  BCが共通である
から、
 2DB、BCは
 2AC、CBにそれぞれ等しく
 DBCはACBに等しい したがって
 底辺DCは底辺ABに等しく
 三角形DBCは三角形ACBに等しく  小さいものが
 大きいものに等しくなる
であろう。
 これは不合理である。 それゆえ
 ABはACに不等ではない。
ゆえに
 等しい

よって
もし
 三角形の2が互いに等しけれ
ば、
 等しい角に対するも互いに等しい
であろう。

 これが証明すべきことであった。       目次   頁頭