ユークリッド原論をどう読むか(7)
頁末
前
次
目次
ユークリッド原論
第3巻
命題3ー30(作図.弧の2等分)
与えられた弧を
2等分すること。
与えられた弧を
ADBとせよ。
-
円ADB[]
に対して、
点A[上.円ADB]、
点B[上.円ADB,外.A]、
点D[上.円ADB,外.A,外B]、
弧ADB
をとっている。
このとき
弧ADBを
2等分しなければならぬ。

ABが結ばれ、
-
公準1ー1
(作図.直線)
による。
-
線分AB
をとっている。
Cにおいて2等分され、
-
命題1ー10
(作図・線分の2等分)
による。
-
中点(AB)
をとっている。
点Cから
弦ABに直角にCDがひかれ、
【・・・(a)】
-
命題1ー11
(作図・線分からの垂線)
による。
-
交点D(弦ADB,垂線(C,AB))
をとっている。
AD、DBが結ばれたとせよ。
-
公準1ー1
(作図.直線)
による。
-
線分AD、DB
をとっている。
そうすれば
ACは
CBに等しく、
CDが
共通であるから、
2辺AC、CDは
2辺BC、CDに等しい。
-
前節による。
-
(AC、CD)=(BC、CD)
となっている。
そして
角ACDは
角BCDに等しい。
なぜなら
双方とも直角であるから。
それゆえ
底辺ADは
底辺DBに等しい。
-
命題1ー4
(2辺挟角相等)
による。
-
AD=DB
となっている。
ところが
等しい弦は
等しい弧を切り取る。
すなわち
切り取られた
大きい弧は
大きい弧に、
小さい弧は
小さい弧に
等しい。
そして
弧AD、DBの双方は
半円より小さい。
-
命題3−1の系
(中心は弦の2等分線上)
により、
中心は
直線CD上にある。
したがって
弧の双方は
それぞれ
直径の異なる一方の側にある。
よって
双方の弧は
半円より小さい。
すなわち、
命題3ー28
(等しい弦は等しい弧を切り取る)
にいう
小さい弧である。
-
弧AD;弧(上.円ADB,反対側(AD,中心.円ADB))
弧DB;弧(上.円ADB,反対側(DB,中心.円ADB))
となっている。
ゆえに
弧ADは
弧DBに等しい。
-
前節、前々節による。
-
弧AD≡弧DB
となっている。
よって
与えられた弧は
点Dにおいて2等分された。
これが作図すべきものであった。
- 命題3ー30は、
弧ADB[]
に対して、
中点C(弦AB)、
交点D(弧ADB,垂線(C,AB))
をとれば、
弧AD≡弧DB
のことである。
- 命題3ー30は作図用命題である。
前
次
目次
頁頭