ユークリッド原論をどう読むか(9520)
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ユークリッド原論

第5巻

命題5ー20(等間隔項の大等小)
もし
 3つの
 それらと同じ個数の別のとがあって、
 2つずつとられたとき
 同じ比をなすならば、
 等間隔比により
 第1が第3より大きいならば、
 第4は第6より大きく
 等しければ、等しく
 小さければ、小さいであろう。

 

3つのA、B、Cと
 それらと同じ個数の別のD、E、Fとがあり、
 2つずつとられたとき
 同じ比をなす、
 すなわち
 AがBに対するように
 DがEに対し、
 BがCに対するように
 EがFに対し、
 AがCより大きいとせよ。

等間隔比により
 DもFより大きく
 等しければ、等しく
 小さければ、小さいであろう
 と主張する。
 
AはCより大きく
 Bは別のであり、

 そして
 大きいは同一のに対し、
 小さいより大きい比をもつ
から、

 AはBに対し、
 CがBに対するより大きい比をもつ。
【・・・(1)】

ところが
 AがBに対するように
 DがEに対し、

 逆に
 CがBに対するように
 FがEに対する
【・・・(2)】

それゆえ
 DはEに対し、
 FがEに対するより大きい比をもつ。【・・・(3)】

ところが
 同一のに対しをもついくつかののうち、
 大きい比をもつ大きい

ゆえに
 DはFより大きい

 
  同様にしてもし
 AがCに等しければ、
 DもFに等しく
 小さければ、小さいであろう
 ことを証明しうる。

よってもし
 3つの
 それらと同じ個数の別のとがあって、
 2つずつとられたとき同じ比をなすならば、
 等間隔比により
 第1が第3より大きいならば、
 第4は第6より大きく
 等しければ、等しく
 小さければ、小さいであろう。
これが証明すべきことであった。
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