ユークリッド原論をどう読むか(2)
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ユークリッド原論
第1巻

命題1ー16(外角と内対角) 
外角・内対角  「なぜなら・・・であるから」

 すべての三角形において
 の一つが延長される
とき、
 外角
 内対角のいずれよりも大きい  ABCを三角形
とし、
 その一BCがDまで延長された
とせよ。

 外角ACDは
 内対角CBA、BACのいずれよりも大きい
と主張する。

 ACがEにおいて2等分され、  BEが結ばれ、  一直線をなしてFまで延長され、  EFがBEに等しくされ、  FCが結ばれ、  ACがGまで延長された
とせよ。
      【・・・(a)】 そうすれば、
 AEはECにBEはEFに等しい
から、
 2AE、EBは
 2CE、EFにそれぞれ等しい
そして
 AEBはFECに等しい
なぜなら
 対頂角である
から。 ゆえに
 底辺ABは底辺FCに等しく
 三角形ABEは三角形CFEに等しく
 残りの2は残りの2に、
 すなわち
 等しい辺が対するはそれぞれ等しい したがって
 BAEはECFに等しい
 【・・・(1)】

ところが
 ECDはECFより大きい それゆえ
 ACDはBAEより大きい 同様にして
 BCが2等分される
とき、
 BCGすなわちACDが
 ABCより大きい
ことも証明される。

よって
 すべての三角形において
 の一つが延長される
とき、
 外角内対角のいずれよりも大きい
 
 これが証明すべきことであった。       目次   頁頭