ユークリッド原論をどう読むか(6)
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ユークリッド原論

第3巻

命題3ー12(外接2円の中心と接点)
もし
 二つの
 外側で互いに接するならば、
 それらの中心を結ぶ線分
 接点を通るであろう。 ABC、ADEが
 外側
 Aにおいて互いに接するとし、
 ABCの中心F、
 ADEの中心Gが
 とられたとせよ。 【・・・(a)】 F、Gを結ぶ線分 Aにおける接点接点A]を
 通るであろう
 と主張する。

そうでないとすれば、 もし可能ならば FCDGのようになるとし、 AF、AGが結ばれたとせよ。 そうすれば
Fは
 ABCの中心であるから、
FAは
 FCに等しい【・・・(1)】
また
Gは
 ADEの中心であるから、
GAは
 GDに等しい ところが
FAが
 FCに等しい
 ことも先に証明された。

それゆえ
FA、AGの和は
 FC、GDの和に等しい ゆえに
FG全体は
 FA、AGの和より大きい ところが、
 また小さくもある。 これは不可能である。 したがって
F、Gを結ぶ線分
 Aにおける接点
 通らないことはないだろう。 よってもし
 二つの
 外側で互いに接するならば、
それらの中心を結ぶ線分
 接点を通るであろう。
 
これが証明すべきことであった。       目次   頁頭