ユークリッド原論をどう読むか(14)
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ユークリッド原論
第10巻
命題10ー8(量が数:数でないなら非通約)
もし
2つの量が
互いに
数が数に対する比をもたない
ならば、
それらの量は通約できない
であろう。
2つの量A、Bが
互いに
数が数に対する比をもたない
とせよ。
量A、Bは通約できない
と主張する。
もし
通約できる
ならば、
AはBに対し
数が数に対する比をもつ
であろう。
-
命題10ー5(通約可能なら数:数の比)
による。
-
A:B=数:数
となっている。
ところが
そうでない。
-
命題の設定による。
-
A:B≠数:数
となっている。
したがって
量A、Bは通約できない。
よって
もし
2つの量が互いに云々
-
云々は
「数が数に対する比をもたない
ならば、
それらの量は通約できない
であろう。」
である。
[これが証明すべきことであった。]
- 命題10ー8は、
A:B≠数:数
ならば
A¬∩B
のことである。
- 命題10ー8は推論用命題である。
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