ユークリッド原論をどう読むか(12)
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ユークリッド原論
第8巻
命題8ー26(相似な平面数の比は平方数の比)
相似な平面数は
互いに
平方数が平方数に対する比をもつ。
A、Bを相似な平面数
とせよ。
-
「数(について)・・・とせよ」は、
コメント4(命題7ー1)
参照のこと。
-
数G、H、K、Lがあって、
A=G×H、B=K×L、
G:H=K:L
となっている。
AはBに対し、
平方数が平方数に対する比をもつ
と主張する。
A、Bは相似な平面数である
から、
A、Bの間には
1つの比例中項数が入る。
入る
とし、
それをC
とし、
-
前節、前々節、
命題8ー18の補足(構成.相似な平面数の比例中項)
により、
G×L=C
となっている。
A、C、Bと同じ比をもつ数のうちで
最小の数D、E、Fがとられた
とせよ。
[......(a)]
-
命題8ー2(構成.順次に比例する最小の数)
による。
-
A:C:B=D:E:F(最小)
となっている。
そうすれば
それらの外項D、Fは
平方数である。
-
A:C=M:N(最小)
とすると、
命題8ー2(構成.順次に比例する最小の数)
により、
D=M^2、E=M×N、F=N^2
となっている。
そして
DがFに対するように、
AがBに対し、
-
(a)による。
-
M^2:N^2=A:B
となっている。
D、Fは平方数である
から、
AはBに対し、
平方数が平方数に対する比をもつ。
これが証明すべきことであった。
-
A、Bが相似な平面数
ならば、
A:B=D^2:F^2
- 命題8ー26は推論用命題である。
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