ユークリッド原論をどう読むか(12)
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ユークリッド原論

第8巻
 
命題8ー14(平方数の整除、辺の整除)
もし
 平方数平方数割り切る
ならば、
 割り切る
であろう。

そしてもし
 割り切る
ならば、
 平方数平方数割り切る
であろう。



 A、Bを平方数
とし、
 C、Dをそれらの
とし、
 AがBを割り切る
とせよ。

 CもDを割り切る
と主張する。

 CがDにかけてEをつくる
とせよ。

そうすれば
 A、E、Bは
 CDのをなして
 順次に比例する。
      [......(1)]

そして
 A、E、Bは順次に比例し、
 AがBを割り切る

から、
 Aは
 また
 Eを割り切る

そして
 AがEに対するように
 CがDに対する

ゆえに
 CもDを割り切る

また
 CがDを割り切る
とせよ。

 AもBを割り切る
と主張する。

 同じ作図がなされた
とき、

 同様にして
 A、E、BがCDのをなして
 順次に比例する
ことを証明しうる。
      [......(2)]

  そして
 CがDに対するように
 AがEに対し
 CはDを割り切る

から、
 AもEを割り切る

そして
 A、E、Bは順次に比例する。

したがって
 AもBを割り切る

よってもし
 平方数平方数割り切る
ならば、
 割り切る
であろう。

そしてもし
 割り切る
ならば、
 平方数平方数割り切る
であろう。

 これが証明すべきことであった。
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