ユークリッド原論をどう読むか(11)
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ユークリッド原論
第7巻
命題7ー29(素数は倍数以外に対して素)
すべて素数は
それが割り切らないすべての数に対して素
である。

Aを素数
とし、
AがBを割り切らない
とせよ。
-
「数(について)・・・とせよ」は、
コメント4(命題7ー1)
参照のこと。
-
素数は、
定義7ー12(素数)
により、
2、3、5、7、・・・
と存在する。
無限に存在することは、
命題9ー20(素数は無数)
まで待たねばならない。
-
素数A
に対して、
数B[;;A¬|B]
をとっている。
B、Aは互いに素である
と主張する。
もし
B、Aが互いに素でない
ならば、
何らかの数がそれらを割り切る
であろう。
Cが割り切る
とせよ。
-
背理法の仮定である。
-
C;|(A、B)
としている。
CはBを割り切り、
AはBを割り切らない
から、
CはAと同じではない。
そして
B、Aを割り切る
から、
素数であるAを
それと同じでない
のに
割り切ることになる。
これは不可能である。
それゆえ
いかなる数もB、Aを割り切らない
であろう。
よって
A、Bは互いに素である。
-
定義7ー12(素数)
による。
-
A;(互いに素)B
となっている。
これが証明すべきことであった。
- 命題7ー29は、
素数A
に対して、
数B[;;A¬|B]
をとれば、
A;(互いに素)B
のことである。
- 命題7ー29は推論用命題である。
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