ユークリッド原論をどう読むか(11)
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ユークリッド原論

第7巻
 
命題7ー27(互いに素の2(3)乗は互いに素)
もし
 2つの互いに素であり、
 双方が2乗してあるをつくる
ならば、
 これらの
 互いに素
であろう。



 A、Bを
 互いに素である2
とし、

 Aが
 2乗してCをつくり、
 CにかけてDをつくる
とし、

 Bが
 2乗してEをつくり、
 EにかけてFをつくる
とせよ。

 CはEと、
 DはFと互いに素である
と主張する。

 A、Bは
 互いに素であり、

 Aは
 2乗してCをつくった

から、
 C、Bは
 互いに素である。
     [......(1)]

そこで
 C、Bは
 互いに素であり、

 Bは
 2乗してEをつくった

から、
 C、Eは
 互いに素である。
[......(2)]

また
 A、Bは
 互いに素であり、

 Bは
 2乗してEをつくった

から、
 A、Eは
 互いに素である。
      [......(3)]

そこで
 2A、Cは
 共に2B、Eの双方に対し素である

から、
 A、Cの
 B、Eの対し素である。

そして
 A、CのはDであり、
 B、EのはFである。

よって
 D、Fは互いに素である。

 これが証明すべきことであった。
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