ユークリッド原論をどう読むか(11)
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ユークリッド原論

第7巻
 
命題7ー26(2数が2数に対して素の積)
もし
 2つの
 共に別の2つのの双方に対し素である
ならば、
 それらの
 互いに素
であろう。



 2A、Bが
 ともに2C、Dの双方に対し素である
とし、

 AがBにかけてEをつくり、
 CがDにかけてFをつくる
とせよ。

 E、Fは互いに素である
と主張する。

 A、Bの双方は
 Cに対し素である

から、
 A、Bの
 Cに対し素
であろう。

ところが
 A、BのはEである。

それゆえ
 E、Cは互いに素である。

そうすれば
 同じ理由で
 E、Dも互いに素である。

ゆえに
 C、Dの双方はEに対し素である。

したがって
 C、DのもEに対し素
であろう。

ところが
 C、DのはFである。
よって
 E、Fは互いに素である。

これが証明すべきことであった。
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