ユークリッド原論をどう読むか(11)
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ユークリッド原論
第7巻
命題7ー25(対して素なら2乗も対して素)
もし
2つの数が
互いに素である
ならば、
それらの1つの2乗は
残りの数に対して素
であろう。
A、Bを互いに素である2数
とし、
Aが2乗してCをつくる
とせよ。
-
Aの2乗は、
単位、Aに対して
命題6ー11(作図.比例第3項)
により、
作図される比例第3項である。
-
数C(;;=正方(_A))
をとっている。
B、Cは互いに素である
と主張する。
DをAに等しく
せよ。
[......(a)]
A、Bは
互いに素であり、
-
命題の設定
による。
-
A(互いに素)B
となっている。
AはDに等しい
から、
D、Bも
互いに素である。
-
命題7ー4の補足2
(約数・等分(倍数)での代入の原理)
による。
-
D(互いに素)B
となっている。
それゆえ
D、Aの双方は
Bに対し素である。
-
前節の結果、
命題の設定
による。
-
B(互いに素)(D、A)
となっている。
ゆえに
D、Aの積も
Bに対して素
であろう。
-
命題7ー24(2数に素なら積にも素)
による。
-
B(互いに素)D×A
となっている。
ところが
D、Aの積は
Cである。
よって
C、Bは互いに素である。
-
命題7ー4の補足2
(約数・等分(倍数)での代入の原理)
による。
-
C(互いに素)B
となっている。
これが証明すべきことであった。
- 命題7ー25は、
A(互いに素)B
ならば
正方(_A)(互いに素)B
のことである。
- 命題7ー25は推論用命題である。
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