ユークリッド原論をどう読むか(9514)
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ユークリッド原論

第5巻

命題5ー14(同じ比の前(後)項の大等小)
もし
 第1のが第2に対し
 第3が第4に対する同じ比をもち、
 第1が第3より大きければ、
 第2は第4より大きく
 等しければ、等しく
 小さければ、小さい


第1のAが
 第2のBに対し
 第3のCが第4のDに対する
 同じ比をもち、
 Aが
 Cより大きいとせよ。
BもDより大きい
 と主張する。
 
AはCより大きく
 Bは別の任意のであるから、
 AはBに対し
 CがBに対するよりも
 大きい比をもつ。
ところが
 AがBに対するように、
 CがDに対する
それゆえ
 CもDに対し
 CがBに対するより
 大きい比をもつ。【・・・(1)】
ところが
 同一の
 それに対し大きい比をもつ
 小さい
ゆえに
 DはBより小さい
したがって
 BはDより大きい
 
同様にしてもし
 AがCに等しければ、
 BもDに等しく
 AがCより小さければ、
 BもDより小さいであろう
 ことを証明しうる。

よってもし
 第1のが第2に対し
 第3が第4に対する
 同じ比をもち、
 第1が第3より大きければ、
 第2は第4より大きく
 等しければ、等しく
 小さければ、小さい
 であろう。 これが証明すべきことであった。       目次   頁頭