ユークリッド原論をどう読むか(7)
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ユークリッド原論
第3巻
命題3ー34(与えられた直線角を含む切片の切取)
与えられた円から
与えられた直線角に
等しい角を含む
切片を切り取ること。

与えられた円をABCとし、
与えられた直線角を角Dとせよ。
このとき
円ABCから
与えられた直線角Dに
等しい角を含む
切片を切り取らねばならぬ。
点Bにおいて
ABCに接する
EFがひかれ、
-
命題3ー1
(作図.円の中心)
により、
円の中心が取られ、
公準1ー1
(作図.直線)
により
中心とBとが結ばれ、
命題1ー11
(作図・線分からの垂線)
により
Bから
この直線に直角に
半直線BEをひき、
この半直線を
Bの方向に延長して接線EFとする。
-
垂線BE(B,線分(B,中心.円ABC))、
点F(延長EB)、
直線EF
をとれば、
EF(接)円ABC
となっている。
直線FB上に
その上の点Bにおいて
角Dに等しい角FBCが
つくられたとせよ。
【・・・(a)】
-
命題1ー23
(作図・直線上に指定された角)
による。
-
∠FBC[B,BF,∠D]
をとっている。
そうすれば
直線EFは
円ABCに接し、
接点Bから
BCがひかれたから、
-
EF(接)円ABC、
BC;(通)接点B
となっている。
角FBCは
反対側の
切片BAC内の角に等しい。
-
命題3ー32
(いわゆる接弦定理)
による。
-
∠FBC=内角.切片BAC(BC,円ABC;;反対側(BC,F))
となっている。
ところが
角FBCは
角Dに等しい。
それゆえ
切片BAC内の角も
角Dに等しい。
-
公理1ー1
(同じものに等しい)
による。
-
内角.切片BAC=∠D
となっている。
よって
与えられた円ABCから
与えられた直線角Dに等しい角を含む
切片BACが切り取られた。
これが作図すべきものであった。
- 命題3ー34は、
円ABC、∠D
に対して、
点B[円周ABC]、
垂線BE(B,線分(B,中心.円ABC))、
点F(延長EB)、
∠FBC[B,線分BF,∠D;;C;上.円周ABC]、
切片BAC(BC,円ABC;;反対側(BC,F))
をとれば、
内角.切片BAC=∠D
のことである。
- 命題3ー34は作図用命題である。
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