ユークリッド原論をどう読むか(3)
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ユークリッド原論
第1巻

命題1ー28(内対角、同側内角と平行) 
外角・内対角(平行線)

もし
 1直線が2直線交わってなす
 一つの外角
 同じ側内対角等しい
 または
 同側内角の和が2直角等しければ、
 この2直線は互いに平行であろう。 直線AB、CDに
 直線EFが交わってなす
 外角EGBが
 内対角GHDに等しい
 または同側内角BGH、GHDの和が
 2直角等しいとせよ。

ABはCDに平行であると主張する。

EGBはGHDに等しく また
 EGBはAGHに等しいから、 AGHもGHDに等しい そして
 錯角である。
それゆえ
 ABはCDに平行である。 また
 BGH、GHDの和は2直角等しく AGH、BGHの和も2直角等しいから、 AGH、BGHの和は
 BGH、GHDの和に等しい 双方から
 BGHが引きさられたとせよ。
そうすれば
 残りのAGHは残りのGHDに等しい しかも錯角である。
 
ゆえにABはCDに平行である。 よってもし
 1直線
 2直線交わってなす
 一つの外角
 同じ側内対角等しい
 または
 同側内角の和が
 2直角等しければ、
 この2直線は互いに平行であろう。
 
これが証明すべきことであった。       目次   頁頭