ユークリッド原論をどう読むか(3)
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ユークリッド原論
第1巻

命題1ー27(錯角と平行) 
錯角

もし
 1直線が2直線に交わってなす錯角
 互いに等しければ、
 この2直線は互いに平行であろう。 直線EFが
 2直線AB、CDに交わり
 錯角AEF、EFDを
 互いに等しくするとせよ。

ABはCDに平行であると主張する。


もし平行でなければ、 AB、CDは延長されて
 B、DまたはA、Cの側[と同じ側]で
 交わるであろう。 [ B、Dと同じ側にある場合 ]
延長され、
 B、Dの側でGで交わるとせよ。 すると
 三角形GEFにおいて
 AEFが内対角EFGに等しい これは不可能である。 それゆえ
 AB、CDは延長されて
 B、Dの側で交わらないであろう。 [ A、Cと同じ側にある場合 ]
同様にして
 A、Cの側でも
 交わらないことが証明されうる。 そして
[ 2つの場合より ]
 どちらの側でも交わらない2直線平行である。 したがって
 ABはCDに平行である。
 

よってもし
 1直線
 2直線に交わってなす錯角
 互いに等しければ、
 この2直線は互いに平行であろう。
 
これが証明すべきことであった。       目次   頁頭