ユークリッド原論をどう読むか(2)
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ユークリッド原論
第1巻

命題1ー17(三角形の2角の和)
 すべての三角形において
 どの2をとって

 その和は2直角より小さい  ABCを三角形
とせよ。

 三角形ABCのどの2をとって

 その和は2直角より小さい
と主張する。

 BCがDまで延長された
とせよ。
      【・・・(a)】 そうすれば
 ACDは
 三角形ABCの外角である
から、
 内対角ABCより大きい  ACBが双方に加えられた
とせよ。
そうすれば
 ACD、ACBの和は
 ABC、BCAの和より大きい ところが
 ACD、ACBの和は2直角等しい

したがって
 ABC、BCAの和は
 2直角より小さい 同様にして
 BAC、ACBの和も、
 また
 CAB、ABCの和も
 2直角より小さい
ことを証明しうる。
 
よって
 すべての三角形において
 どの2をとって

 その和は2直角より小さい
 
 これが証明すべきことであった。       目次   頁頭