ユークリッド原論をどう読むか(9)
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ユークリッド原論

第5巻

命題5ー24(各量の同じ比の和は同じ比)
もし
 第1のが第2に対し
 第3が第4に対する同じ比 をもち、
 第5が第2に対し
 第6が第4に対する同じ比 をもつならば、
 第1と第5の和は
 第2に対し
 第3と第6の和が第4に対する同じ比
 もつであろう。



第1のABが第2のCに対し
 第3のDEが第4のFに対する同じ比 をもち、
 第5のBGが第2のCに対し
 第6のEHが第4のFに対する同じ比 をもつ
 とせよ。


第1と第5の和AGは
 第2のCに対し
 第3と第6の和DHが第4のFに対する同じ比 をもつ
 であろうと主張する。


BGがCに対するように
 EHがFに対するから、

 逆に
 CがBGに対するように
 FがEHに対する【・・・(1)】

そこで
 ABがCに対するように
 DEがFに対し
 CがBGに対するように
 FがEHに対するから、

 等間隔比 により
 ABがBGに対するように
 DEがEHに対する【・・・(2)】

そして
 分割比 により比例 するから、
 合比 によっても比例 するであろう。

それゆえ
 AGがGBに対するように
 DHがHEに対する【・・・(3)】

ところが
 BGがCに対するように
 EHがFに対する

ゆえに
 等間隔比 により
 AGがCに対するように
 DHがFに対する

よってもし
 第1のが第2に対し
 第3が第4に対する同じ比 をもち、
 第5が第2に対し
 第6が第4に対する同じ比 をもつならば、
 第1と第5の和は
 第2に対し
 第3と第6の和が第4に対する同じ比 をもつ
 であろう。
これが証明すべきことであった。
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