ユークリッド原論をどう読むか(13)
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ユークリッド原論
第9巻
命題9ー22(奇数の偶数和は偶数)
もし
任意個の奇数が加えられ、
その個数が偶数
ならば、
全体は偶数であろう。
任意個の偶数個の
奇数AB、BC、CD、DEが
加えられた
とせよ。
全体AEは偶数である
と主張する。
AB、BC、CD、DEの
おのおのは奇数である
から、
おのおのから単位が引き去られる
とき、
残りのおのおのは偶数
であろう。
それゆえ
それらの和は偶数
であろう。
ところが
単位の個数も偶数である。
-
命題の設定
により、
加える奇数の個数は偶数である
ことによる。
したがって
全体AEは偶数である。
-
全体は、
偶数個の偶数と偶数個の単位
となるから、
命題9ー21による。
これが証明すべきことであった。
- 命題9ー22は、
n;偶数、
A1、A2、…、An;奇数
のとき、
A1+A2+…+An;偶数
のことである
- 命題9ー22は推論用命題である。
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