ユークリッド原論をどう読むか(12)
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ユークリッド原論

第8巻
 
命題8ー17(立方数の非整除、辺の非整除)
もし
 立方数立方数割り切らない
ならば、
 割り切らない
であろう。

そしてもし
 割り切らない
ならば、
 立方数立方数割り切らない
であろう。




 立方数Aが
 立方数Bを割り切らない
とし、
 CをAの、DをBの
とせよ。

 CもDを割り切らない
であろうと主張する。

 CがDを割り切る
ならば、

 AもBを割り切る
であろう。

ところが、
 AはBを割り切らない。

 [これは、不可能である。]
したがって
 CはDを割り切らない。

また
 CがDを割り切らない
とせよ。

 AもBを割り切らない
であろうと主張する。

もし
 AがBを割り切る
ならば、

 CもDを割り切る
であろう。

ところが
 CはDを割り切らない。

 [これは、不可能である。]
したがって
 AはBを割り切らない
であろう。

 これが証明すべきことであった。
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