ユークリッド原論をどう読むか(10)
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ユークリッド原論
第6巻
命題6ー21(同じ直線図形に相似な図形)
同じ直線図形に相似な図形はまた
互いに相似である。

直線図形A、Bの双方が
Cに相似であるとせよ。
-
命題6ー18(作図.線分上に相似な直線図形)
による。
-
直線図形C
に対して、
直線図形A[∽C]、
直線図形B[∽C]
をとっている。
∠DEF,C、∠DEF,A、
∠DEF,B
が対応している。
Aはまた
Bに相似であると主張する。
Aは
Cに相似であるから、
それと等角であり、
等しい角をはさむ辺は比例する。
-
定義6ー1(相似)
による。
-
∠DEF,A=∠DEF,C
DE,A:EF,A=DE,C:EF,C
となっている。
また
Bは
Cに相似であるから、
それと等角であり、
等しい角をはさむ辺は比例する。
-
定義6ー1(相似)
による。
-
∠DEF,B=∠DEF,C
DE,B:EF,B=DE,C:EF,C
それゆえ
A、Bの双方はCと等角であり、
等しい角をはさむ辺は比例する。
-
定義6ー1(相似)
により、
Aの任意の角は
それと対応する等しいCの角があり、
それぞれの角をはさむ辺は比例し、
そのCの角と対応する等しいBの角があり、
それぞれの角をはさむ辺は比例する。
公理1ー1(同じものに等しい)、
命題5ー11(同一の比に同じ比)
により、
Aの任意の角は
それと対応する等しいBの角と等しく、
それぞれの角をはさむ辺は比例する。
ということである。
-
∠DEF,A=∠DEF,B
DE,A:EF,A=DE,B:EF,B
となっている。
よって
AはBに相似である。
-
定義6ー1(相似)
による。
-
A∽B
となっている。
これが証明すべきことであった。
- 命題6ー21は、
直線図形C
に対して、
直線図形A[∽C]、
直線図形B[∽C]
をとれば、
A∽B
のことである。
- 命題6ー21は推論用命題である。
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