ユークリッド原論をどう読むか(7)
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ユークリッド原論
第3巻
命題3ー24(等しい線分の相似な切片は等しい)
等しい線分上にある、
円の相似な切片は
互いに等しい。

AEB、CFDを
等しい線分AB、CD上にある、
円の相似な切片とせよ。
-
線分AB
に対して、
線分CD[;;CD=AB]、
切片AEB[AB]、
切片CFD(CD;;切片CFD∽AEB)
をとっている。
切片AEBは
切片CFDに等しい
と主張する。
切片AEBが
切片CFDの上に重ねられ、
- 必要があれば、
回転して、
弦の同じ側に
孤がくるようにする。
点AがCの上に、
線分ABがCDの上におかれるとき、
ABは
CDに等しいから、
点Bも
点Dの上に重なるであろう。
-
公理1−7
(等しい)
による。
-
線分AB≡線分CD
となっている。
また
ABが
CDの上に重なるとき、
切片AEBも
CFDに重なるであろう。
- 弦が重ね合わされたから、
同一線分上に相似な切片を作るという
命題3ー23
(同じ線分の同じ側の相似な切片は唯一)
の設定と一致し、
ただちに、結論がしたがう。
-
切片AEB≡切片CFD
となっている。
≪なぜならもし
線分ABが
CDの上に重なるが、
切片AEBは
CFDの上に重ならないならば、
CFDの内部におちるか
外部におちるか
または
CGDのようにずれるであろう。
そして
円が円と
2つより多くの点で
交わることになる。
これは不可能である。
≫
-
「なぜならもし」については、
コメント(命題1ー4)を参照のこと。
- 上記の文は、
背理法によらなくても
命題3ー23
(同じ線分の同じ側の相似な切片は唯一)
により、
証明が成立するので
必要ない。
場合分けをしているが、
その後の論証においては、
その1つの場合のみに
対応しているにすぎない。
それゆえ
ABがCDの上に重ねられるとき、
切片AEBも
CFDの上に重ならないことはないであろう。
ゆえに
かさなり、それに等しいであろう。
よって、
等しい線分上にある、
円の相似な切片は
互いに等しい。
-
命題1ー4
(2辺挟角相等)
の後、
再度
明確に現れた
重ね合わせの論法である。
- 命題3ー24は、
線分AB
に対して、
線分CD[;;CD=AB]、
切片AEB[AB]、
切片CFD(CD;;切片CFD∽AEB)
をとれば、
切片AEB≡切片CFD
のことである。
- 命題3ー24は推論用命題である。
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