ユークリッド原論をどう読むか(13)
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ユークリッド原論
第9巻
命題9ー29(奇数×奇数は奇数)
もし
奇数が奇数にかけて
ある数をつくる
ならば、
その積は奇数
であろう。
奇数Aが奇数Bにかけて
Cをつくる
とせよ。
Cは奇数である
と主張する。
AはBにかけてCをつくった
から、
CはAのなかにある単位と同じ個数の、
Bに等しい数から成る。
-
前節、
定義7ー16(かける)
による。
-
C=B+B+・・・+B(A個)
A、B=奇数
となっている。
そして
A、Bの双方は奇数である。
それゆえ
Cは奇数個の奇数から成る。
したがって
Cは奇数である。
これが証明すべきことであった。
- 命題9ー29は、
A、B;奇数、
のとき、
A×B;奇数
のことである。
- 命題9ー29は推論用命題である。
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