ユークリッド原論をどう読むか(12)
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ユークリッド原論
第8巻
 
命題8ー23(順次比例と立方数)
もし
 4つの数が順次に比例し、
 第1の数が立方数である
ならば、
 第4の数も立方数
であろう。
   
 

 A、B、C、Dを
 4つの順次に比例する数
とし、
 Aが立方数である
とせよ。
- 
 「数(について)・・・とせよ」は、
 コメント4(命題7ー1)
 参照のこと。
 - 
 A:B=B:C=C:D、
 Aは立方数
となっている。
 
 Dも立方数である
と主張する。
 A、Dの間には
 2つの比例中項数B、Cがある
から、
 A、Dは相似な立体数である。
- 
 前節、
 命題8ー22(順次比例と平方数)
による。
 - 
 数E、F、G、H、K、Lがあって、
 A=E×F×G、B=H×K×L
 E:F:G=H:K:L
となっている。
 
ところが
 Aは立方数である。
- 
 命題の設定による。
 - 
 E=F=G
となって、
 A=E^3
となっている。
 
したがって
 Dも立方数である。
 これが証明すべきことであった。
- 
 A:B=B:C=C:D
 かつ
 Aが<立方数
ならば、
 Dも立方数である.
 - 命題8ー23は推論用命題である。
 
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