ユークリッド原論をどう読むか(3)
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ユークリッド原論
第1巻

命題1ー33(等しく平行な2線分)
等しくかつ平行な2線分
 同じ側で結ぶ2線分
 それ自身等しくかつ平行である。 AB、CDが
 等しくかつ平行であるとし、
 線分AC、BDが
 それらを
 [つまり、
 線分ACについて線分BDを、
 線分BDについて
 線分ACを、]
 同じ側で結ぶとせよ。

AC、BDも等しくかつ平行であると主張する。
 

BCが結ばれたとせよ。 ABはCDに平行であり、 BCはそれらに交わるから、
 錯角ABC、BCDは互いに等しい
      【・・・(1)】 そしてABはCDに等しく BCは共通であるから、
 2AB、BCは
 2BC、CDに等しい
またABCはBCDに等しい
それゆえ
 底辺ACは底辺BDに等しく
 三角形ABCは三角形BCDに等しく
 残りの2は残りの2等しい
すなわち
 等しい辺が対するはそれぞれ等しい
      【・・・(2)】 そして
 2直線AC、BDに
 線分BCが交わり錯角
 互いに等しくしているから、
 ACはBDに平行である。
そして
 それに等しいことも先に証明された。
よって
 等しくかつ平行な2線分
 同じ側で結ぶ2線分
 それ自身等しくかつ平行である。
 
これが証明すべきことであった。       目次   頁頭