ユークリッド原論をどう読むか(2)
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ユークリッド原論
第1巻

命題1ー19(三角形の大きい辺と大きい角2)
 すべての三角形において
 大きい角には
 大きいが対する。  ABCを
 ABCがBCAより大きい
 三角形
とせよ。

 ACも
 ABより大きい
と主張する。

もし
 大きくない
ならば、  ACは
 ABに等しい小さいかである。
 等しい場合]
ところで
 ACはABに等しくない。

なぜなら[もし]
 《そう》[等しい
と]すれば  ABCも
 ACBに等しくなる
であろう。 ところが
 そうではない。 したがって
 ACはABに等しくない。
      【・・・(1)】  [小さい場合]
また
 ACはABより小さくもない。

なぜなら
 そうすれば  ABCも
 ACBより小さくなる
であろう。 ところが
 そうではない。 したがって
 ACはABより小さくはない。 また
 等しくない
ことも先に証明された。
ゆえに
 [3つの場合のうち
 2つの場合が不可能
だから ]

 ACはABより大きい
よって
 すべての三角形において
 大きい角には大きいが対する。
 これが証明すべきことであった。       目次   頁頭